外壁リフォームの種類とその特徴について
外壁リフォームの種類とその特徴について
外壁は屋根とともに建物の中でもっとも風雨に晒される場所になります。
まだ新しい状態であれば、撥水力が保たれており水滴が付着しても内部にまで侵入することはありませんが、時間が経つとともに表面の撥水力が失われ、水分が侵食しやすくなります。
水分が外壁の内部に侵食するともろくなり、剥がれる原因ともなります。このため、外壁は一定の年数が経てばリフォームを行うことになります。
外壁のリフォームの種類としては塗替え、張替え、カバー工法の3つがあります。塗替えはもっとも安価で経済的な方法で、既存の壁に対して塗料を塗布し塗膜を作ることで撥水力を取り戻すというものです。
一方で張替えは既存の壁を取り外して新しい壁を取り付けるというものになります。
本格的な修繕であるため費用も高く時間もかかりますが、新築と同様の品質のあるリフォームにすることができます。また張替えでは古い壁を処分する必要がありますがカバー工法は既存の壁に新しい壁を作るというもので、古い壁を処分する費用がないぶん割安にリフォームを行うことができます。
しかし、まだ築年数が経っていない場合には本格的な張替えではなく塗替えが選ばれるのが一般的です。
塗替えの場合には、使用する塗料によって耐久年数や仕上がりが異なってきます。現在外壁リフォームに使われる塗料の種類としては、ウレタン、シリコン、フッ素と機能性塗料があります。ウレタン系塗料は、スタンダードなもので使用年数も長く仕上がりの良い塗料になります。
一方で近年主流となりつつあるのがシリコン系の塗料です。シリコン系塗料は耐久性に優れており、またウレタン系塗料とそれほど値段が変わらない特徴があります。なお、耐用年数はウレタンが8年から10年に対してシリコンは12年から15年となっています。
フッ素系塗料は、シリコンよりも耐久性に優れており、15年から20年の耐用年数がありますが、ウレタン系塗料やシリコン系塗料に比べて価格はやや割高です。またもっとも高いものとしては機能性塗料があります。
機能性塗料としては遮熱性や光触媒による汚れ防止などの機能が付与されたものです。特に遮熱性の塗料であれば建物内の気温上昇を抑えることができ、空調を効率よく動かすことができるので、省エネにもなります。
ただし価格はもっとも高くウレタン系塗料の倍ほどしますし、耐用年数もフッ素系塗料と変わらない15年から20年程度とされています。
外壁塗装工事のプランごとの費用
まず、外壁塗装の必要性について。
外壁は、経過とともに美観上の問題だけでなく、塗膜の剥がれやクラック(ひび)が出てきます。
それを放っておけば、いずれは雨漏りし最終的に外壁の崩壊につながります。
そのため、定期的なメンテナンスが必要になります。
外壁塗装工事の主な流れは以下になります。
まず、足場の設置。高圧洗浄で汚れを落として、塗装します。
塗装箇所も外壁だけでなく、破風板と呼ばれる軒先の部材や、軒裏、雨樋なども塗装します。
外壁の塗装工事の見積もりを取ると各社見積もり金額は様々です。
塗装内容などに違いがあるはずですが、多くはその説明がなくお客様は高くても安くても不安になることが多いです。
塗装内容の違いを理解して塗装をしないと、次回のメンテナンスの時期がわかりませんので、注意しましょう。
次に、塗装内容の種類についてです。
大きく分けて、フッ素、シリコン、ウレタンなどの種類があります。
それぞれ耐用年数や費用が異なり、フッ素、シリコン、ウレタンの順に耐用年数が短くなり、費用も安くなっていきます。
住まい手の将来的な生活のイメージによって、塗装を選びましょう。10年程住んで、マンションなどに引っ越す予定の方もいれば、子供や孫に住み継いでいくかたなど、様々です。
長く住む予定のかたほど、フッ素など耐用年数の長い塗装がおすすめです。
それぞれの塗装をみていきます。
まず、フッ素塗装ですが、耐用年数は15?20年。
密着性も良く、耐用年数も長いので、長期的に美観を維持したいかたや何度も塗装をしたくないかたにおすすめです。
費用は、25?30坪で足場込みで70万円前後です。
次に、シリコン塗装ですが、耐用年数は12?15年。
フッ素には劣りますが耐候性が高く、10年程度は十分維持出来ます。なるべく長く維持したいが安く済ませたいかたにおすすめです。費用は、25?30坪で足場込み60万円前後です。
そして、ウレタン塗装ですが、耐用年数は8?10年と一番短いです。
短期間で家を売却しようとしている方や部分塗装のかたにおすすめです。費用は、25?30坪で足場込み55万円前後です。
上記の種類以外にも、遮熱効果を高めた塗料もあります。
フッ素よりも高価ですが、耐久性向上と同時に光熱費も抑えることができるので、検討してみてはいかがでしょうか。
外壁塗装の費用や種類は様々ですので、下地の素材や劣化状態などきちんと事前に調査していただき、適正な提案を受けることが大事になります。
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