外壁リフォームは事例で判断する

外壁のリフォームの中でも経済的にできるのが外壁塗装となりますが、施工業者によって採用する工法が違いますし、施工品質についてももちろん異なります。
ですから業者選びが重要なポイントになりますが、完成した塗装からは施工業者の能力を判断するのが難しいといえます。
施工途中の状況がわからないと適切な施工が行われているかわかりませんし、特に下地処理については把握することができないですから、施工事例を参考に施工業者を決めるのもよい方法です。

以前であれば店頭のみの営業をしている業者がほとんどでしたが、外壁リフォームにおいてもホームページにより営業をしているところが増えています。
ホームページでは施工風景の画像を公開しているところもありますので、業者の能力や対応を見極める目安にすることが可能です。
外壁塗装では高圧洗浄にはじまり古い塗膜を落とす工程がありますし、下塗り、中塗り、上塗りの順に塗装を進めていきます。クラックがあれば補修をしてからの塗装となりますので、施工風景を見ることで把握できることが多いと言えます。

リフォームといえば仕上げ材の張替えをイメージすることが多いですが、張替えについては劣化がひどい場合に選択する工法となります。
そこまで劣化を進めないためには、定期的にメンテナンスをしていくことが大切ですが、塗装工事は張替えよりも楽に行える作業となるものの、劣化を防ぐ効果は高くなります。表面の塗装が劣化すると、建物内部に水の侵入を許す結果となりますので、こまめに行うことが必要です。

外壁塗装リフォームでは下地補修や下地処理が重要になってきますが、施工業者によって工法が異なる場合があります。
それにより費用も変わってきますので、施工風景を確認することも必要だと言えます。
サイディングの目地など、塗装だけでは改善できない部分もありますので、施工業者の対応や施工方法がポイントになります。

外壁リフォームは足場が必要なため工事価格が割高になってしまいますが、そのために施工業者を決める際には費用に関心が集中してしまいがちです。
何のためにリフォームを行うのかを考えれば、工事費用の比較だけでは不足する部分も多いですから、しっかりと施工業者の能力を確認する必要があります。施工業者の能力を見極めるのは簡単ではありませんが、施工事例を知ることで分かる部分も出てきます。ですから価格比較だけではなく、施工事例を見ることも大切です。

外壁をリフォームする工法について

住宅は年月が経つとともに適切なメンテナンスが必要となりますが、経年劣化をしてしまい、メンテナンスなどでは対応しきれない場合にはリフォームを計画することになります。
住宅でリフォームが必要となる箇所としては、大きく2つに分けることができ、それは、外部に面する部分と水廻りをあげることができます。
特に外部においては常に外気にさらされるためにリフォームが必要となり、その１つとして外壁があります。

外壁のリフォームには3つの方法があり、1つには塗装などによる仕上げによる方法、2つ目には既設の外壁材を撤去して新しく張り直す方法、そして3つ目には、既設の上に新しく壁材を設ける方法があります。
現在外壁に使用されている材料によっても使用する方法が異なり、それは、コストにおいても大きく影響を及ぼします。
現在、多く利用されている工法は、既設の壁を撤去しないで行う方法が用いられており、この場合にはコストを落とすことができます。

既設の上に施工をする場合には、まず、解体費用が発生しないことがあります。
外壁のリフォームでは解体をする場合には人力となるために、解体材の処分費を含めた場合に高額となることが多く、その点、解体を行なわない場合にはその分の費用を新しい外壁材に割り当てることができます。
この場合、材料としては金属サイディングや窯業系のサイディング、また、乾式タイルによる工法が用いられますが、この中でも金属サイディングは重量も軽く、費用の面でも低額に押さえることができます。

既設の上に、新たに壁を設ける場合には、必ず通気層を設ける必要があります。建物を長持ちさせるためには室内からの水分を外部に逃がす必要あり、設けない場合いは内部結露を起こす可能性が高く、それは、木材の腐食へとつながってしまうからです。通気層の厚みは、ほとんどは18ｍｍ程度が多く用いられていますが、効果的な寸法としては30ｍｍ程度が必要となり、少なくとも24ｍｍ程度を設けることが必要です。その理由としては18ｍｍでは効果が、実際どの程度あるのかが分からないからです。施工で考慮するものとしては、他に、窓廻りなど、開口部の取合いがあります。
新しく壁を設けることによって通気層と材料の厚みが増えることになり、どうしても開口部の納まりが不十分になります。
業者の中にはシーリング処理のみで対応をするところもありますが、この場合にはカラー鉄板で役物を制作するか、寸法的に間に合う場合には既製品の役物を使用して収めることが大切なことになります。そして、その取り合いにシーリング処理をするようにします。

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